西正寺 様 (高山市清見町池本)
飛騨地方ではトタン葺きが本格的に普及するまでは、寺院も榑葺(くれぶき)や萱葺(かやぶき)がほとんどでした。榑葺の屋根から漏れる雨は宮殿須弥壇を蝕み、崩壊寸前でした。友人でもあったご住職に、改宗にあわせ修復プランを進言いたしました。
修復以前の宮殿須弥壇は6cmもずれており、前方に倒れかけるのをボルトで辛うじて支えている状態でした。まずはその修復を第一に始めました。さらに天台宗から浄土真宗に改宗していますので、本堂をはじめお内陣などの意匠の変更をしました。
当寺は冬になると2メートル以上の雪に閉ざされる豪雪地帯です。柱は雪の重みでかなり歪んでいるために、正面欄間の彫刻枠や巻障子枠を真四角にすると取り付けられません。そのためにわざと菱形に変形して制作しました。
施工年月
平成13年8月~平成17年8月
ご修復内容
- 御宮殿御洗濯
- 御須弥壇御洗濯
- 後門柱修理修復金具新調
- 金紙張替え
- 御影堂型前卓修理修復純金箔仕上
- 御開山御厨子制作
- 御開山御須弥壇制作
- 巻障子新調
- 正面欄間新調
過去のご修復経歴
平成9年10月
平成9年12月